コロナ禍の帰り道

コロナが蔓延してから、もう一年が経とうとしています。
しかし感染者は増え、未知の変異種まで発見され、
今もって先の見えない状況です。
皆様もくれぐれもお気を付け下さい。

最近は普段の仕事のストレスに加え、
長きに渡るコロナ対策への気疲れやストレスもプラスされて
仕事を終えて帰宅する時は、相当ヘトヘトになってしまいます。

最寄駅を降り、一秒でも早く妻の待つ家に帰ろうと、
ヨロヨロと歩きます。

すると、
「夫～」
という妻の声が聞こえた気がしました。

あまりの疲労で妻の幻聴まで聞こえてきたか。
早く帰ろう。
と、すたすたと歩くスピードが速くなります。

しかしまた
「お～い、夫～」
と妻の声が聞こえます。

これはいかん、幻聴がひどくなっている。
一刻も早く帰ろうと、さらにスピードアップして早足になります。

すると、
「夫～！」
と本当に妻が小走りで駆けてきたのです。

この時間、こんな所に妻がいるわけないと思い込み、
何度も呼ばれていたのを幻聴だと思っていたのです。

単純にびっくりするとともに、思いがけず早く妻の顔を見ることが出来て
心が落ち着き、ほっと一安心するのでした。

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